入れ歯

入れ歯のお手入れがなぜ大切?

入れ歯のお手入れがなぜ大切?

入れ歯のお手入れはなぜしっかりと行わないといけないのでしょうか。入れ歯のお手入れを怠ると生じるリスクや、基本的なお手入れ方法なども含めて詳しくご紹介いたします。

入れ歯の必要性と種類

入れ歯は歯を失った際に歯科医院で行う義歯治療です。歯は食べ物を噛む機能以外に、発音がしづらくなってしまったり、見た目が悪くなるという問題が生じます。他に、歯を欠損した部分に隣の歯が倒れてくることや、噛みあわせる歯(対合歯)が伸びて噛み合わせが悪くなることも起きるため、義歯治療をするという目的もあります。

入れ歯の種類

取り外しができる入れ歯には、総入れ歯と部分入れ歯があります。入れ歯は人工歯以外に人工歯を支える床(しょう)があり、保険適用か自費治療かによって、人工歯や床の材料、厚みが異なります。

入れ歯のお手入れの重要性

入れ歯は日常生活において適切なケアを行っていると、快適に装着することができ、口腔内の健康を保つことができます。入れ歯を清潔に保たなければならない理由は、歯肉炎や口内炎のリスクを避けるためです。清潔な入れ歯は付着した細菌の増殖を防げますが、不衛生な入れ歯は口臭の原因となり、口を開けるのがイヤになってしまうなど悪影響を及ぼします。入れ歯に付着した食べ物の残りやプラークをお手入れで取り除くことで、歯茎の健康を維持します。

入れ歯の基本的な洗浄方法

入れ歯洗浄は、健康な口腔環境を保つために不可欠です。洗浄手順をご案内します。

  1. 入れ歯を取り外す
  2. 義歯用専用ブラシで全体を洗浄
  3. ぬるま湯に入れ歯洗浄剤を入れて細菌の汚れを取り除く
  4. 入れ歯全体をゆすいで洗い流します

入れ歯洗浄のポイント

入れ歯の洗浄において大切なのは、下記の通りです。

  • 入れ歯専用のブラシを使用する
  • 入れ歯には歯磨き粉ではなく、入れ歯用洗浄剤を用いて洗浄する

歯磨き粉には研磨剤が含まれており、入れ歯の洗浄に使用すると傷がつき、装着した際にきちんと装着できなくなる可能性があります。入れ歯専用の洗浄剤を使用すると材質を傷つけず効果的に清掃できます。市販の洗浄剤については使用方法をよく読んで使用しましょう。

就寝時の入れ歯の取り扱い方

就寝時の入れ歯の扱い方にも注意が必要です。入れ歯を外して就寝することで、歯茎を休ませ血行を促進し、歯茎の炎症や口内の不快感を軽減します。入れ歯を保管する際は、専用のケースに入れ、水または洗浄液に浸けておくことをおすすめします。乾燥した場所に放置すると、入れ歯が変形して装着した際に痛みを感じるという可能性もあります。

入れ歯を長持ちさせるコツ

毎日の適切なケアと定期的なプロフェッショナルケアの組み合わせが大切です。入れ歯を扱う際は、落とさないように注意し、専用のケースで保管します。

歯科医院でのプロフェッショナルケアと定期健診

歯科医師による定期的なチェックとクリーニングで入れ歯の状態を最適に保ちます。歯科医院では専門のクリーニング機器を使用し、家庭でのケアでは取り除けない歯石などの汚れを除去します。また、定期的な歯科検診を受診することで、入れ歯のフィット感を確認して必要に応じて調整を行います。歯茎や口腔内の健康状態をチェックし、早期に問題を発見します。

入れ歯のお手入れも大切ですが、部分入れ歯の場合は部分入れ歯をかけている支台歯もしっかりと歯磨きを行いましょう。

まとめ


入れ歯が合わなくなった場合はすぐに歯科医師に相談し、調整や新しい入れ歯の作製を検討してください。フィット感が悪い入れ歯を使用し続けると、口内にトラブルを引き起こす可能性があります。入れ歯の適切なお手入れは、健康な口腔環境と快適な生活を維持するために不可欠です。毎日のケアと定期的なメンテナンスを怠らず、入れ歯を清潔に保つことが大切です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 心斎橋クローバー歯科・矯正歯科
院長 山田 秀史

2007年 松本歯科大学卒業。2011年 松本歯科大学大学院卒業。日本口腔外科学会認定医。アストラテックインプラント認定医。

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